2001年芸予地震支援活動を振り返って  岡山RB 森田


最初に芸予地震で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。 また ボランティア活動に参加された隊員はじめみなさん 本当にお疲れさまでした。
定例会でのまとめも終わりましたので報告をしておきます。
3月24日 午後3時28分地震発生 安芸灘沖を震源として 最大震度6弱を記録 研修が一時中断されるくらい強い横揺れを30秒くらい感じる
約1時間後 JRB内田代表より 森田の携帯に入電(研修中だったため留守電に、、、)
午後5時半 内田代表に電話連絡(森田の携帯はまったく使用に問題なし)
        調査を依頼される。こちらからは理事会へ欠席 安藤さんへ全面委任を依頼。
午後6時半 小原邸へ集結 情報収集と活動の打ち合わせ 島根RB目黒さんらと電話で打ち合わせ 朝から出動する班と昼から出動する班に分けて情報収集に出動することを決定事務局より全員にメールの一斉送信 近畿方面よりは深夜1時にでて朝着で呉市方面にむかうとの連絡あり。
初期調査の状況はこちらです。
で僕たちは初期調査を終えて 岡山へ帰りましたが その日の昼ごろにはすでに下記のようなことがおきておりました。(広島RB奉仕団のHPより転載です)


'01/4/10 くれ災害ボラセンの活動を振り返って 広島RB赤十字奉仕団HPより転載です。

 思えば地震翌日の25日、呉市役所の2Fで広島RB奉仕団員で広島RB副代表の水戸川さんと合流しボランティアセンターを立ち上げるか、否かを相談していた時です。この段階では、瓦がずれた家屋は少なくないものの、倒壊した建物などは殆ど確認できず、避難者も限られていました。正直な処、ボラセンを立ち上げてもニーズは殆ど上がって来ないだろうと思いました。そこへ、ひとりのおばあさんが市役所の人にすがりつくように話をしています。詳しいことはわかりませんが、自分だけではどうにもならないから助けて欲しい、ということでした。
 
水戸川副代表の顔を見ると、考えていることは同じようです。このおばあさん一人が望むのなら、ボランティアセンターを立ち上げる意味はある。という気持ちです。「やるか。」と一言だけ交わして、会議に入りました。
 
ボラセンの立ち上げがすぐに決定し、翌日から活動を開始しました。
 しかし、私は大きな間違いをしていました。
 バイクも入れないような、細い道を上がったところには、今にも崩れ落ちそうな家が。それも一軒や二軒ではありません。車やバイクで走りながら、周辺調査をしたつもりになっていたことを後悔しました。
 表面上被害が無くても、ボラセンは立ち上げる。そしてニーズ調査をして、ニーズが無いなら活動を終了すれば良い。

 
今回、我々に芸予地震が教えてくれた教訓です。
 
そして、ボラセン立ち上げのきっかけを与えてくれたおばあさん。感謝しています

広島RB赤十字奉仕団のHPはこちらです

なお この隊員は呉市在住です。本当にお疲れさまでした。



そしてボランティアセンターが各地で立ち上がりました。


3/31 の参加者 
  1日おいて3月27日に小原・長瀬・重近・山本隊員が「くれ」に参加。
  報告こちらから
  また 3月30日には今治へ小原・長瀬と長瀬隊員の妹さんで参加。
  報告こちらから
  3月31日に鳴岩・藤井・樋笠・森田隊員が「くれ」に重近隊員が単身今治へ参加。
  写真はこちらから    
  4月1日に 重近・野上隊員が「くれ」に参加
  報告こちらから
  4月5日に 小原・山本・大野・森田隊員が「くれ」に参加
  写真はこちらから     
  初動調査も併せて のべ20名が活動をしました。



4月8日の定例会にて参加した隊員よりの感想です。(抜粋)

呉市の状況はとても悲惨なものであった。
阪神大震災クラスのものがおきないかぎりバイクの活躍の場はあまりないのでは?
ボラセンでの連絡にスクーターが役にたつ。
現場にいかなければわからないことがたくさんあった。
ボランティアをやらせてもらってとても爽快な気分だった。
バイクより軽トラが役にたっていた。
本当の意味での被害調査が必要なのでは?
バイクでの活動にこだわるべきではない。
初動調査は意味がないとはいわないが やり方がわるかった。
地元の社協とのつながりを急ぐべきだ。
連絡体制をととのえて無線などの手段も早く手をつけるべき


以上の反省をふまえて

1 携帯MLなどの連絡手段を多元化して 緊急時に連絡を取りやすくしよう。
2 アマチュア無線の免許をみんなで取得しよう。
3 地元の社協とのつながりをしっかり築いておこう。
4 スクーターを整備しておこう。


最後に僕自身の感想を、、、
あそこまでおおきなボランティアセンターを見せてもらい また 体験して とてもいい勉強になりました。 また 初期調査の難しさを実感すると共に本来の僕たちがやりたかった活動がどこだったのか教えてもらいました。 被害にあわれた方たちの一日も早い回復と今後このような災害がおきないことを祈ります。
万が一おきた場合には2度と今回のような失敗は繰り返さないつもりです。


おまけです。

4月18日 愛媛の原谷さんはじめ 超バイク隊のみなさんより 被災した保育園にプレゼントが届けられました。
詳細はこちら(愛媛RBのホームページへのリンクです)

プレゼントをもらってよろこぶ子供たち